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時は1916年、メキシコ。悪党エルポワの強奪に苦しむ小さな村の娘が、エルポワを退治してくれる勇敢な男を探しに町にやってくる。そこで偶然入った映画館で見た3人の男たち「スリ−・アミ−ゴ」は、彼女たちが求める理想の勇士だった。これが演技だと気づかない彼女は、村を助けてくれるよう電報を打ち、3人は映画の出演依頼だと勘違いして村に出向く……というコメディ。 スリ−・アミ−ゴを演じるのはスティ−ブ・マ−ティン、チェビ−・チェイス、そしてマ−ティン・ショ−ト。ひとりでも十分に笑わせてくれるコメディアンだけに、3人そろうとその芸達者な事! 3人の共通点は、実にくだらないことを、大真面目にやってくれるところ。たとえば野宿のシ−ンでは「何焼いてる?」「コウモリ。焼き方は?」「レアで」な−んて、メキシコの人たちが見たらちょっと怒りそうだが、そこはコメディ。食べ方も芝居っぽく、小指を立ててバリバリとコウモリをかじる表情が楽しい。 |
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極めつけのメキシカン・フ−ズといえば、トルティ−ヤだ。トウモロコシの粉で作ったイ−ストを使わない薄いパンで、メキシコの代表的な料理であり、ほぼ同時代を舞台にした『赤い薔薇ソ−スの伝説』---信じられないが、監督はエルポワを演じた役者だ---でも、主人公は石の台のようなものでトウモロコシを挽いて作っている。また、スペイン映画の『ハモンハモン』には「君のトルティ−ヤはうまい」という口説き文句まで出てくる。これは「お嫁さんにしたいよい娘」という意味のようだ。確かにトウモロコシ粉は小麦粉のような粘りがないので、実際に作るときにも薄く伸ばすにはワザが必要。 村でもチリ・コン・カルネのような煮込み料理が、歓迎の食卓に並ぶが、トルティ−ヤも器用に食べられないスリ−・アミ−ゴたち。うまく具を巻けずにボロボロこぼしてしまう。しかし、結果的に彼らはへっぴりごしながらも、映画の通りに悪党に敢然と立ち向かい、村人たちと力を合わせて退治してしまう。さらに、これも映画の通り、村人たちが用意したお礼のお金を受け取らず、かっこよく投げて返す。本当はもらって帰りたかったに違いないけれど。 |