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アメリカ・ペンシルバニア州の片田舎に起きた、ひとつの事件をきっかけに物語は始まる。電気、自動車、マスコミといった現代文明をすべて拒否して、石油ランプと馬車に頼り、17世紀そのままの生活様式を守って暮らす、特殊な宗派の人々。「アーミッシュ」と呼ばれる彼らの村で生まれ育った少年、サミュエルは、叔母を訪ねるために母親レイチェルとともに街へ出て、ふとしたことから殺人事件を目撃してしまう。犯人は警察内部の人間で、この事件の担当刑事ジョン・ブックの上司も、彼らの仲間だった。 犯人たちは事件を闇に葬り去るため、ジョンとサミュエル、そしてレイチェルを殺そうと、3人の行方を追う。ジョンは逃走の途中、銃で撃たれて負傷し、アーミッシュの村で倒れているところを村人に助けられる。ジョンはしばらく村にとどまるが、本来、アーミッシュの人々は排他的で、よそ者には冷淡だ。ジョンもはじめはよそよそしい扱いを受けるが、一緒に暮らしていくうちに、少しずつ村人に溶け込んでいくのだった。 |
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けがも回復し、大工仕事を始めたジョンに、レイチェルがレモネードを差し入れるシーン。無造作にグラスをとって、一気に飲み干すハリソン・フォードの喉もとから、汗とレモネードの滴がしたたり落ちて、何ともいえず男らしい。 ジョンは、村の納屋作りにも参加することになった。今度結婚する男女のための納屋を、村人が総出で建てるのである。男たちは大工仕事。女たちは彼らの食事の世話。それがアーミッシュのしきたりだ。たくましい男たちが力をこめてロープを引いていくと、厚い壁がギシギシときしみながら少しずつ持ち上がり、ついに骨組みと合体する場面は見応えがある。 男たちの中には、レイチェルの父が息子のように親密につきあっているダニエルもいた。ジョンとダニエルは、作業をしながらレモネードらしき飲物を、ひとつのグラスでまわし飲みしている。信頼しあっている仲間どうしの、ごく自然なしぐさ。だが、ダニエルはレイチェルを愛していて、そのレイチェルはジョンに好意を持っているのだから、このふたりはいわば三角関係である。しかし、そんなことに左右されない、何気ない動作が、男らしい信頼と思いやりの深さを、さわやかさに物語ってくれる。 |