グルメディナ−はほどほどに。オックスフォ−ド警部のため息

フレンジ−

1972年 アメリカ
監督/アルフレッド・ヒッチコック
出演/ジョン・フィンチ バリー・フォスター





 オックスフォ−ド警部は、重大な殺人事件を追っている。一方、ヨ−ロッパ料理学校の熱心な生徒である彼の妻が作る朝食は、パンとカフェオレといった簡素なフレンチ・スタイルだったらしく、警部の胃袋はとても満たされない。警察署のデスクで、黙々と食べる2度目の朝食は、ト−ストにベ−コン、ソ−セ−ジ、目玉焼き、トマトのソテ−。彼の「英国式食週間へのこだわりは」はアルフレッド・ヒッチ・コック監督自身のものに違いない。

 料理に凝る妻のディナ−は、「ス−プ・ド・ポワソン(魚介のス−プ)」、「カイ−ユ・オ・レザン(うずらのブドウ添え)」、「ピエ・ド・ポ−ク・ア・ラ・モ−ド・ド・コン(豚足料理)」といったもの。真犯人を捕まえられずに、疲れて帰宅するオックスフォ−ド警部には、少々ヘビ−なメニュ−である。警部はふつうのステ−キとパンとポテト が食べたいのだ。しかし、食事をしながら妻が犯人について推理していくようすや、料理をめぐるふたりのやりとりは、なかなか楽しめる。
 さらに、この妻は料理のみならず、カクテルにも凝っていたからたまらない。仕事で立ち寄った夫の部下は、ひと口飲んで顔をしかめ、仕事を口実にして早々に立ち去るのだ。 食習慣のちがいは、名警部の勘をも狂わせてしまいそうで、気の毒としかいいようがない。



MENU お客様のためのお手製マルガリータ(Margarita)
料理の趣味がこうじて、夫の部下にまで凝ったカクテルを出してもてなす、オックスフォード警部の妻。グラスのふちにきれいに塩をまぶしつける、スノースタイルの「マルガリータ」を選ぶところが、凝りに凝った料理の趣味ともマッチしています。映画の中でのカクテルの評価はともかく、何かひとつおいしいカクテルをマスターして、客人をちょっぴり驚かせるのは、悪くないかもしれません。

作り方

1. カクテルグラスのふちに、スノースタイルで塩をまぶしつけておく。
2. テキーラ、ホワイト・キュラソー、レモン・ジュースを氷と一緒にシェークして、1. のグラスに注ぐ。
*スノースタイルをくずさないよう、注ぐ量はひかえめに。

スノースタイルの作り方
1. 横半分に切ったレモンの切り口に、よく乾いたグラスの縁をあててまわす。
2. 平らな皿に広げた塩の上に、1. のグラスを逆さにして軽く押し当てる。塩は控えめに付くのが理想的。